団体紹介 Background & Vision
SOLS24/7団体の紹介、背景
設立経緯
カラーテレビ、パソコン、携帯、MP3・・・科学技術の進歩で日々、利便性が高まり、豊かになる生活。その一方で、科学技術の恩恵を受けることができない貧困層の人々が数多く存在します。十分な社会的サービス、教育の機会にさえ恵まれない彼らは、自らの尊厳を持ち自立した生活を送ることができずにいます。
こうした現実を受けて、設立者であるM. Singh(シン)氏は、貧困層の青年が、自分の人生に意味を見出し、経済的にも精神的にも豊かな人生を送ることができるよう、22年間の研究・実践活動を通して独自の教育プログラムを開発しました。そして、2000年SOLS24/7を設立し、カンボジアにおいて 再教育施設の運営を開始しました。
SOLS 24/7は、草の根レベルの活動を軸に置き、教育機会に恵まれない17歳以上の青年たちを対象に、英語を柱として、青年自身が自立して生きていくために必要な実践的な知識、技術等を提供する独自の教育プログラムの運営を行っています。
2000年にカンボジアにおいて 教育施設の運営を開始し、8年間で26,000人の青年たちがSOLS 24/7のプログラムを終了しました。その成果を受けて、2006年11月に東チモールにおいても同様の施設の運営を始めました。また、先進国における社会問題の深刻化・複雑化を受け、途上国の青年だけではなく、日本、イギリス、シンガポールといった、先進国の青年を対象とした2年間のインターナショナル教育プログラムも2006年よりマレーシアで開始しました。また、2007年には、マレーシアにおいてマレーシアの青年を対象とした教育施設の運営も始めています。
Vision
SOLS 24/7は、次世代を担う青年を対象とし、以下の2つのVISIONを持って活動しています。
1)様々な理由で教育機会に恵まれない貧困層の青年を対象に、青年自身が自立して生きていくために必要な実践的な知識、技術等を、提供すること
2)世界各国の青年を対象にリーダーシップトレーニングを行い、青年自らが団体を立ち上げ、帰属している社会に貢献する人材を育成すること
世界に通用する人材を育成するため、プログラムは全て、英語でおこなわれます。また、男女平等に教育機会が行き渡るよう常にジェンダーバランスを保った運営を行っています。
教育システム
私たちの教育システムは、以下のふたつに分かれます
1.2年間のフルタイム
私たちの施設内において共同生活を行いながら、必要なスキルを身につけます。
はじめの1年間で、ある程度の英語力と人間性向上のためのトレーニングを受け、次の半年間、実習生として地方のセンターへ赴き、新しい生徒に英語と自らが1年間で学んだことを教えます。人の前に立ち「教える」という経験を通して、英語力、そして、青年自身のさらなる成長を促します。英語と内面的な成長に1年半をかけたあと、残りの半年間は、コンピューターや会計などを学び、就職に備えます。
フルタイムの教育費は無料です。施設内での共同生活に必要な最低限の経費(食費、滞在費)のみを、3ヶ月単位で生徒から徴収しています。経済的な理由で支払いが困難な生徒は、奨学金制度を利用することができます。
2.3~6ヶ月のパートタイム
自宅から、コースに応じて通学します。生徒の多くは、高校生、大学生、警察官、教師、僧侶などで、パートタイムの生徒もフルタイムの生徒同様、英語と人間性の向上に力を入れています。
パートタイムの教育費は有料です。パートタイムからの収入を教育施設の運営にあて、同国内で、経済的に持続可能な運営システムをとっています。
成果
フルタイムのプログラムでは、施設内での共同生活になりますので、24時間英語に触れることができます。そして、私たち独自の英語やその他の教育プログラムにより、ABCから英語を学び始める生徒も、6ヶ月後には基本的な英会話ができるようになります。
カンボジアの青年を対象として団体を始めましたが、途上国の青年だけではなく、日本や韓国といった先進国からの青年も、私たちのプログラムを通して英会話力を身につけています。
フルタイム・パートタイムの生徒をあわせると、活動開始以来、カンボジア・マレーシア・東チモールにおいて、過去8年間で26,000人もの青年たちが、私たちの団体で教育を受けました。その多くが、コース終了後に、レストラン、ホテル、NGO、大使館などへの就職を果たしています。
また、コース終了後、さらなる教育を望む青年には、私たちの団体のボランティアスタッフとして、「働きながら学ぶ」機会を提供しています。
各国プロジェクト(2008年4月現在)
カンボジア、マレーシア、東チモールの3カ国でのプロジェクトの紹介です
SOLS24/7カンボジア
国の背景
ポルポト時代に多くの知識人が迫害・殺害されたカンボジア。次世代を担う青年への教育システムが、30年近くたった今も、未だ不十分なままです。人々は十分な教育を受けられないまま取り残され、「生きること」に精一杯の毎日を余儀なくされています。
貧しさから抜け出すためには質の高い教育が必要ですが、教育を受けるためにはお金が必要です。しかし、教育に払うためのお金がなく、一向に貧しさから抜け出すことができません。
活動
2000年に活動を開始し、今年で8年目になります。
SOLS24/7カンボジアは、GDI(Grassroots Development Institutes)という名前で現地登録し、首都プノンペン郊外、ポチェントン(空港より車で10分)で運営を行っています。現在、360名のフルタイムの生徒と250名のパートタイムの生徒を抱えています。
ポチェントン以外に、プレイベン州とコンポントム州の2つの州にもSOLS24/7の教育施設があります。プレイベン州では、現在20名のフルタイムの生徒と140人のパートタイムの生徒、コンポントム州では26名のフルタイムの生徒と130人のパートタイムの生徒が学んでいます。今後、さらに他州での事業拡大を進めていきます。
SOLS24/7東チモール
国の背景
2002年に独立したばかりの東チモールは、国連開発計画によるとGDPはアジアで最も低く、過去のインドネシア支配による市民の間での東西対立、70%もの高い非雇用率などの問題が社会不安を広げています。特に43%にとどまる青年(特に女性)識字率の向上は政府にとって最大の焦点の一つであり、他にも市街地での混乱を避けて地方に散った若者や女性への教育機会の提供など教育分野の支援の拡充は国家の持続的発展を促すための必要不可欠な要素といえます。
活動
2006年より活動を開始しています。
SOLS24/7東チモールは、首都デリにあります。現在、270名のフルタイムの生徒と、300名のパートタイムの生徒が学んでいます。首都のデリ以外に、オイコシ、リキサという2つの地区でも2008年2月より教育施設の運営を始めました。オイコシでは14名のフルタイムの生徒と55名のパートタイムの生徒、リキサでは9名のフルタイムの生徒が学んでいます。
東チモールの青年たちに教育の機会を提供するため、私たちの施設前で銃声が響き渡るなど、国内の混乱が続く中も活動を休止せずに続けてきました。2007年8月4日、ノーベル平和賞を受賞したラモス・ホルタ大統領自らが私たちの団体を視察しに訪れました(詳しくは、英語版ホームページの「NEWS」→「Timor Leste」をご覧下さい)。
また、東チモールでは、カンボジアからカンボジア人ボランティアスタッフを派遣し、カンボジア人による教育が行われています。発展過程にある国同士の協力関係(南南協力)の一つのモデルを示しています。
SOLS24/7マレーシア
国の背景
人口2500万人のマレーシアは、マレー系・中国系・インド系、そして多数の部族に分けられる先住民族で構成される多民族国家です。それぞれの民族が持つ宗教、生活習慣の融合は独特な文化を生んでいます。発展が進んでいるマレーシアですが、十分に教育を受けられない青年たちが、少数派であるインド系や先住民族の中にまだまだ数多く存在します。
活動
SOLS24/7マレーシアは、マラッカにおいて二つのプログラムをおこなっています。
1.2年間のインターナショナルプログラム(2006年4月より)
現在、生徒は、日本人8名、イギリス人1名、シンガポール人1名、マレーシア人1名の計11名です。2007年に東チモール、カンボジア、マレーシアにおける約1年間の実地研修を終えました。2006年に入学の生徒は2008年春で2年間をむかえますが、2008年4月より場所を東チモールに移し、引き続き学びを深めます。2008年春も生徒を募集します(詳細はお問い合わせください)
2.マレーシア人の青年を対象とした教育プログラム(2007年11月より)
現在22名のフルタイムの生徒が学んでいます。生徒の多くは貧しい家庭からきているインド系の青年、少数部族出身の青年たちです。
SOLS24/7と日本との関わり
・ワークキャンプ・スタディーツアの受け入れ
日本からワークキャンプやスタディーツアーの受け入れを行った実績があります。
「かものはしプロジェクト」、「サービスフォーピース」、「CFFジャパン(ケアリングフォーザフューチャーファンデーション ジャパン)」といった団体とパートナーシップを組み、日本・カンボジア両国の青年に国際交流の場を提供し続けてきました。
・中古自転車の受け入れ
過去にSOLS24/7カンボジアでは「サービスフォーピース」からの中古自転車の受け入れを行いました。2008年「えひめグローバルネット」からSOLS24/7東チモールへ中古自転車100台とソーラークッカー100台が届きました。
・カンボジアのスクールバス(トラック)購入への寄付
2007年、日本から約5,000米ドル(約50万円)の寄付が集まりました。東京都町田市、神奈川県川崎市、愛媛県今治市などから多くの寄付金が届きました。




