団体紹介 Background & Vision
SOLS24/7団体の紹介、背景設立経緯
20世紀、科学は急速な勢いで進歩し、それに伴い人間社会も驚くほどの進化を遂げました。人類は宇宙を飛びまわり、原子の世界を覗き込み、DNAの不思議も次第に解明され、コンピュータやインターネット技術の発達により地球の裏側にいる友人と顔を見て会話も出来るようになりました。もはや科学は万能にさえ見えます。また社会の進化に伴い、学校教育が多くの地域に行き渡り、差別の撤廃、女性の社会進出も進んでいます。環境問題にも目が向けられ、様々な国や企業が新エネルギーの開発に取り組んでいます。人類は輝かしい時代を迎えたようにも思えます。
ではなぜ、こんなにも多くの人が苦しい人生を送っているのでしょうか。
日本だけを見ても毎年何万人もの人が自殺し、うつ病はどんな職場や学校でも見られるようになりました。児童虐待のニュースは毎日のように報道され、離婚問題、身勝手な犯罪、ストレス、過労死、いじめ、孤食、ひきこもりなど、社会問題は増えるばかりです。若者は未来に希望を抱けなくなり、多くの人が人生に対してクリアな方向性を持てずにいます。世界有数の豊かな国であるはずの日本がそんな状況にあるのです。世界に目を向けても、経済的に貧しい国、豊かな国を問わず、多くの社会問題が起き、人々は苦しんでいます。
この矛盾に真っ向から向き合ったのが、当団体の創設者、Madenjit Singhでした。 なぜ多くの人がこんなにも苦しい人生を送っているのか、人間は苦しい人生を送るべきなのか、どうすればより幸せな人生を送れるのか。彼はこれらの疑問に答え、またその答えを実践するスキルを身につけるプログラムを作り上げました。それが「サイエンスオブライフ」です。
SOLS 24/7は、次世代を担う青年を対象とし、以下の2つのVISIONを持って活動しています。
2)世界各国の青年を対象にリーダーシップトレーニングを行い、青年自らが団体を立ち上げる等、帰属している社会に貢献する人材を育成すること
世界に通用する人材を育成するため、プログラムは全て、英語でおこなわれます。また、男女平等に教育機会が行き渡るよう常にジェンダーバランスを保った運営を行っています。
NGOとして問題解決への取り組みと海外の若者からの関心
SOLS24/7 はサイエンスオブライフを教える母体として、2000年にカンボジアで始まりました。ここではサイエンスオブライフを含め、英語やコンピュータ、マネージメント等、経済的にも精神的にもより豊かな人生を送るスキルを身に付けるための様々なトレーニングプログラムが行われました。次第に多くの若者がここに教育を求めて集まり、数年後にはカンボジアにあるすべての州に分校を持つことになりました。またその活動に対して周囲からの評価も高まり、シアヌーク国王(当時)から賞賛と激励のお言葉を直接いただくまでになりました。
カンボジアでのサイエンスオブライフによる教育活動は、現地の若者だけでなく、海外からのボランティアや、スタディーツアーやワークキャンプで現地を訪れた日本の学生からの関心も集めました。先進国では貧困による問題は比較的少なくとも、年々増え続ける社会問題はサイエンスオブライフのような「人生」を扱う教育のニーズを次第に顕著にしました。それを受け、2006年サイエンスオブライフに特化したインターナショナルプログラムをマレーシアで開始し、日本、イギリス、シンガポール、マレーシアからの若者たちが参加しました。
参加者たちはサイエンスオブライフを通して知識を学ぶとともに、NGO現場での教師・マネージャー経験を通して知識を実践に移すトレーニングを受けます。こうして知識と実践力を身に付けた参加者たちは、その活動自体に人生の方向性を見出し、それぞれの場で次の世代をトレーニングする人材に成長しています。
現在、SOLS 24/7の活動の場はカンボジアのみならず、東ティモール、マレーシアにも広がり、現在ラオスと日本で団体支部の設立準備を進めています。
サイエンスオブライフとは?
SOLS24/7の活動の中心である「サイエンスオブライフ」とは、どんなプログラムなのでしょうか?
あなたはどう自分の行動を選んでいますか?
サイエンスオブライフは「考える力」を身につけるプログラムです。
考える力は、より幸せな人生を生きる土台です。考える力が増せば、行動の結果を予想しやすくなり、それは私たちの人生の指針になります。
頭では分かっているんだけど。。。
それが考えたことを行動に移す「実践力」を身につけることです。
頭でどうするか分かっていても、それが出来なければ残念ながら結果は同じです。運転の理論を習っても、練習しないと実際の運転技術が身につかないのと一緒ですね。「頭では分かっているんだけど。。。」という苦い経験がある方も多いのではないでしょうか。
私たちの普段の行動、習慣、考え方のクセを変えることは簡単なことではありません。これには時間と効果的な反復練習、それを継続するための周りからのサポートが必要です。 SOLS ではこの「実践力」をつけるための多彩な練習法と、いつも生徒を最大限サポート出来る環境を用意しています。
1. 途上国などでの教育施設運営
2. インターナショナルプログラム
3. 短期プログラム
4. 他のNGO,大学などとの協働活動
1. 途上国などでの教育施設運営
独自のプログラムであるサイエンスオブライフと平行して英語、コンピュータ等、生徒の経済的、精神的自立を可能にする教育プログラムを行う教育施設を、カンボジア、東ティモール、マレーシアで運営しています。これらの施設は17歳以上の青年を対象とし、カンボジア、東ティモールではほぼすべての州に分校を持ち、貧困などの理由で高校卒業後の進路が見つからなかった人や、大学の英語教育に満足しない人など毎日数千人がSOLS24/7の教育を受けており、それぞれの国で最大級のNGO校として知られています。
現地の施設の生徒は、施設内のドミトリーに寝泊りするフルタイムの生徒と、午前中か午後だけ学校に来るパートタイムの生徒に別れます。大学に通っていたり、仕事を持っている人が多いパートタイムの生徒に対して、フルタイムの生徒は大学に進む資金も就職する機会もなかった過酷な環境にいるケースが多く見受けられます。
「ドリームuponドリーム」途上国の若者の多くは、「夢」も「自尊心」持てない幼少時代を過ごしました。地方の農村の貧しい家に生まれ、十分な教育を受ける機会もなかった彼らは、自然と自分の潜在能力も人生の可能性も限られたものと思い込み、都市部や海外に住む人に対して劣等感を抱いていました。SOLS24/7で教育を受けようと思うのも、せめて英語が少しでも出来れば多少は状況を変えられるかもしれないという僅かな希望からです。SOLS24/7の プログラムは彼らに夢と自尊心を取り戻させます。地方の分校に入学し、英語と共同生活に必要な意識の基礎が出来れば、首都の施設に進学させます。そこでさ らに英語や規律、周りへの思いやりを磨いた生徒は、研修生として新しい生徒に英語を教える経験をつみます。またその中で特に意識の高い生徒は地方の分校に 研修生として派遣され、教師またはマネージャーの役割を担います。さらに高い向上心を持つ生徒は、団体の他の国の施設に交換留学生として1年ほど派遣されます。
地方の農村で生まれた生徒にとって、交換留学など最初はまったく現実感のないものでも、小さな「夢」を少しずつ達成することで、「自尊心」が育ち、またそれは次の夢と自尊心を育てるサイクルを作ります。そうして1年か2年後には、彼ら自身も驚くようなまったく違う成長した人間になっているのです。
このシステムは大きな成果を収め続け、現在も何十人もの生徒たちがカンボジア、マレーシア、東ティモールを行き来しています。また、このレベルまで達成した生徒の多くは、自身の体験をこれから入ってくる生徒に伝えるべく、教師として団体の活動を継続しています。
2. インターナショナルプログラム
サイエンスオブライフを知識として習得するだけではなく、実践力を身に付けるためのトレーニングプログラムにも重点をおきます。ある程度の知識とスキルを身に付けた後、団体が運営する施設に研修生として派遣され、現場の教師やマネージャーなどの経験を通して、学んだスキルを実際の活動現場と日常生活の中で活用し、さらに発展させるトレーニングに集中します。参加者は数年でマネージャー、現場最高責任者なども経験しています。
参加者は現在、自国に帰ってNGO活動を始めている人、SOLS24/7の活動地でマネージャー、責任者として活動を続けてい人、第3国へ活動の幅を広げてい人など、本人の興味に応じてそれぞれの場で活躍しています。
現在、2010年新入生を募集しています。興味のある方はお気軽にご連絡ください。
→ SOLS24/7日本事務局 japan@sols247.org
各国の背景
SOLS24/7が現在活動するカンボジア、マレーシア、東チモールの3カ国背景を紹介します。
カンボジア
ポルポト時代に多くの知識人が迫害・殺害されたカンボジア。次世代を担う青年への教育システムが、30年近くたった今も、未だ不十分なままです。人々は十分な教育を受けられないまま取り残され、「生きること」に精一杯の毎日を余儀なくされています。
貧しさから抜け出すためには質の高い教育が必要ですが、教育を受けるためにはお金が必要です。しかし、教育に払うためのお金がなく、一向に貧しさから抜け出すことができません。
東チモール
2002年に独立したばかりの東チモールは、国連開発計画によるとGDPはアジアで最も低く、過去のインドネシア支配による市民の間での東西対立、70%もの高い非雇用率などの問題が社会不安を広げています。特に43%にとどまる青年(特に女性)識字率の向上は政府にとって最大の焦点の一つであり、他にも市街地での混乱を避けて地方に散った若者や女性への教育機会の提供など教育分野の支援の拡充は国家の持続的発展を促すための必要不可欠な要素といえます。
マレーシア
人口2500万人のマレーシアは、マレー系・中国系・インド系、そして多数の部族に分けられる先住民族で構成される多民族国家です。それぞれの民族が持つ宗教、生活習慣の融合は独特な文化を生んでいます。発展が進んでいるマレーシアですが、十分に教育を受けられない青年たちが、少数派であるインド系や先住民族の中にまだまだ数多く存在します。
SOLS24/7と日本との関わり
・ワークキャンプ・スタディーツアの受け入れ
日本からワークキャンプやスタディーツアーの受け入れを行った実績があります。
「かものはしプロジェクト」、「サービスフォーピース」、「CFFジャパン(ケアリングフォーザフューチャーファンデーション ジャパン)」といった団体とパートナーシップを組み、日本・カンボジア両国の青年に国際交流の場を提供し続けてきました。
・中古自転車の受け入れ
過去にSOLS24/7カンボジアでは「サービスフォーピース」からの中古自転車の受け入れを行いました。2008年「えひめグローバルネット」からSOLS24/7東チモールへ中古自転車100台とソーラークッカー100台が届きました。
・カンボジアのスクールバス(トラック)購入への寄付
2007年、日本から約5,000米ドル(約50万円)の寄付が集まりました。東京都町田市、神奈川県川崎市、愛媛県今治市などから多くの寄付金が届きました。





